薬剤師の年収は50代で大きく変わります。それはどんな風に変化するの？

薬剤師の年収は50代で一気に下がってしまいます。同年代の一般職の平均年収は700万円以上ですが、薬剤師の場合は615万円と約100万円以上の開きがあります。

なぜ薬剤師の年収は50代で一気に下がってしまうのでしょうか。

その理由は、薬剤師が給料が伸びにくい職業であることに関係していました。

実は薬剤師は、初任給が高い職業なのです。働き始めた20代のころは、一般職に比べると100万円近くも初年度の年収が高くなっています。

これは薬剤師という資格に対する手当があることと、医療という専門性の高い職業であるために基本給が高いことが影響していきます。

薬剤師の年収はおおむね30代までは高めの水準なのですが、40代に入ると一気に下がり始め、50代では大きく差がついてしまうという結果に終わります。

ただ、業種によっては年齢と共に年収を上げていくことも可能です。

薬剤師の年収が50代で一気に下がってしまうのはなぜでしょうか。

それは、薬剤師の給料体系にありました。多くの薬剤師の給料は、国が定める診療報酬によって決定されます。

そのため職場の業績や一人あたりの仕事量と関係なく、給料が決定してしまうのです。

この診療報酬ですが、近年は減額傾向にあります。よって、薬剤師の年収も伸びるどころか下がっていく一方。

仕事の割に給料が低い、昇給の幅が少ないという悩みのほか、薬剤師という仕事には役職も多くないため、ますます昇給しづらくなっているのです。

ただし、定年を過ぎても働ける場所が多く、一般職よりも長く働けるという長所もあります。

薬剤師の年収を50代で上げる方法はあるの？という疑問にお答えします。

50代で年収を上げる方法は2通りあります。一つは、20～30代の若いうちにドラッグストアや企業に転職し、キャリアチェンジを行う方法です。

20代後半から30代前半は、転職活動が最も成功しやすい年代でもあります。この時に思い切って年収アップが期待できる業種へ移れば、40・50代になってからの年収アップも十分に期待できます。

では、すでに40代を迎えてしまった人は、年収を上げられないのでしょうか。

今まで調剤薬局や病院に勤務していた場合、いきなり企業やドラッグストアに転職しようとしても難しいでしょう。

ただ、年収の高い地方の調剤薬局などに転職すれば、年収を上げることは可能です。転職に興味がわいた方は、転職支援サイトでどんな求人があるかを確認してみてください。