薬剤師の年収が年齢別で見ても大きくは変わらないって本当？

薬剤師の年収が年齢別で見ても大きく変わらないというのは本当です。

更に、男性薬剤師と女性薬剤師の間の平均年収格差も少ないという特徴があります。

しかし、ある特定の年代だけは違います。それは、どういう事なのでしょうか？

薬剤師の年収は年齢別・男女別で見てもあまり変化がありません。

30代未満なら男女共に400万円程度。30～40代なら男性550万円、女性500万円程度、50代は男性700～800万円、女性500万円前後となっています。

さて。これを見てあなたはどう思いましたか？

他の職業より給料が高めで安定している、思っていたよりも高い・低い。そんな感想があるかと思います。

しかし、それよりも真っ先に目が行くのは、50代の年収の差ではないでしょうか。

年齢別に分けても男女の差はあまりありませんでしたが、なぜか50代だけ、男女で大きく差ができていました。

これは、男性と女性でライフスタイルが違うからです。男性は結婚している・いないにかかわらず、仕事を続けていく人が多いです。

従って勤続年数も長く、管理職クラスに昇進していく影響もあって年収が増えます。

一方女性の場合、結婚と出産という2つの出来事が仕事に大きく影響します。

薬剤師の仕事は女性が大半を占めています。職場での支援も整いつつあり、結婚や出産を機に仕事を完全に辞めてしまう人は少ないです。

ただ、フルタイムから短時間勤務、パート・アルバイトへ移行するなど、働き方を変更する人は多くいます。

丁度子供が生まれる30代あたりから年収も横ばいになり、それが50代にまで 続いていくというのが、女性薬剤師の年収の傾向のようです。

薬剤師の年収は年齢別に見てもあまり大きな変化がありません。

企業の場合は大きく年収を増やすことも可能ですが、ほかの職場ではそれほど年収が上がらないようです。

特に、調剤薬局や病院では、年収が上がりにくい傾向にあるようです。

平均年収を見ると、調剤薬局・病院共に400～650万円となっています。ドラッグストアの上限が700万円、製薬企業の上限が800万円であることと比べても、低めの年収です。

管理薬剤師や店長といった役職になれば年収も少しは上がりますが、大半の人は年齢が上がっても500万円程度の年収しかありません。

薬学部は学費もかかるし、資格をとっても損なのかな？

いえいえ。そんなことはありません。薬剤師という仕事は男女を問わず長く働き続けることができる数少ない職業の一つです。

先ほども紹介しましたが、薬剤師は育児と仕事を両立して働ける制度が整っています。

あなたが子供が生まれても仕事を続けたいと思っているなら、ぴったりの仕事ですよ。

需要を見ても、地方ではまだまだ薬剤師が足りません。年齢別の平均給料よりも収入が高い職場はたくさんあります。

薬剤師の年収は、年齢別で比べても上げにくいです。

勤続年数によって上昇していく年収の幅は、わずかなものだと思ったほうがよいでしょう。

じゃあ、どうやって年収を上げればいいの？と不安になっているあなたに、転職という方法をおすすめします。

薬剤師として働いてきたこれまでの経験を生かして、より高い給料が得られる職場に行く。これが最も確実に年収を上げる方法です。

先に提示した年齢別のデータよりも、もっと高い年収が手に入るかもしれません。

たとえば、あなたが調剤薬局で働いていたとします。年収を上げたいからもっと給料がいい職場に行きたい！と考えたとき、そこにはたくさんの選択肢があります。

同じ調剤薬局を選ぶのもよいですし、ドラッグストアや製薬企業を選ぶこともできます。

今薬の販売や相談を中心に仕事をしているなら、営業や研究開発に転身して年収を上げることができます。

もちろん、ただ年収を上げたいだけでうまくいくほど、転職は簡単ではありません。

まずは自分がどんな仕事をしたいかをしっかり考えて、仕事の研究をしましょう。

転職支援サイトを使ってみてください。求人の数も豊富なので、希望の求人をじっくり選ぶことができます。